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山口組分裂騒動

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 指定暴力団「山口組」(総本部・神戸市灘区)と離脱派の暴力団「神戸山口組」の対立が背景とみられるトラブルが全国で相次いでいる。捜査当局は「緊張の度合いが高まっている」と警戒する。

【連載「二つの山口組」はこちら】

 繁華街など人目に付く場所での小競り合いも目立ち始めている。今月8日、姫路市の路上に神戸山口組系組員ら約30人が集結。県警は11日、道交法違反容疑で組事務所を捜索した。近くの飲食店を訪れる予定だった山口組最高幹部らを妨害する狙いだった可能性があるという。

 8月下旬の分裂以降、既に組関係者3人が死亡。長野県飯田市では10月6日、元山口組系組員の男性=当時(43)=が銃撃され、翌日死亡した。

 荒っぽい手口の事件もあり、18日には山口組直系団体「秋良連合会」(大阪市浪速区)の傘下組織事務所(同)に車が突っ込んでビルが損壊。前日にも同会事務所前で数十人の小競り合いがあったといい、大阪府警は神戸山口組側とのトラブルの有無を調べている。

2015/12/19

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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