連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷

 国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から複数の2次団体が離脱し、新組織設立の動きをみせている分裂騒動で、山口組執行部が27日、脱退情報のある直系組長らに対し、永久追放する「絶縁」などの制裁処分を決めたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。今後、双方の対立が激化する可能性もあり、全国の警察が関係先の警戒を強めている。

 捜査関係者によると、新組織に参加するのは山口組傘下の最大組織「山健組」(神戸市中央区)など十数団体との見方が広がっている。山健組は先代の5代目組長(2012年に死去)の出身母体で、同組長の下で直系組長に昇格したメンバーが目立つという。

 これらの組長が同日、淡路市内で新組織設立に向けた会合を開くとの情報があったが、目立った動きは確認できなかった。規模や設立時期をめぐり情報が交錯しており、警察当局も正確な状況はつかみきれていない。

 一方、執行部の直系組長が山口組総本部で開いた会合で離脱グループとされる組長への処分が決まったとみられるが、捜査関係者によると、対外的に処分結果を知らせる「絶縁状」などの書類が配られたとの情報はないという。

 山口組では、現在の篠田建市(通称・司忍)組長が6代目に就任した2005年以降、出身母体である弘道会(名古屋市)の影響力が強まり、同会主導の人事や金銭面の処遇などに山健組側が反発を強めたとみられる。ただ、こうした不満は長らくくすぶっていたとされ、兵庫県警幹部は「なぜ今なのか。はっきりした理由はまだ見えない」と話す。

2015/8/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ