連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
発砲事件を受け、現場に駆け付けた警察官ら=21日午後、神戸市中央区熊内町9
拡大
発砲事件を受け、現場に駆け付けた警察官ら=21日午後、神戸市中央区熊内町9
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
発砲事件があった現場周辺を調べる警察官=21日午後8時3分、神戸市中央区熊内町9
拡大
発砲事件があった現場周辺を調べる警察官=21日午後8時3分、神戸市中央区熊内町9

 21日午後6時15分ごろ、神戸市中央区熊内町9の建物付近で「暴力団員が撃たれた。容疑者が逃走している」と消防から110番があった。葺合署によると、建物は指定暴力団山口組(神戸市灘区)の最大勢力「弘道会」(名古屋市)が拠点として使用。同会関係者とみられる男性が重傷を負い、発砲した何者かが単車で逃走した。兵庫県警暴力団対策課は同日、殺人未遂容疑で同署に捜査本部を設置した。

 同署などによると、男性は50歳ぐらいとみられ、腹や腕、太ももを撃たれたが、意識はあるという。男性は車で買い物に行った帰りで、建物前に車を止めて運転席にいたところ、フルフェースのヘルメットをかぶってスクータータイプの単車に乗ったまま近づいてきた何者かに数発撃たれたとみられる。

 今年4月18日には、山口組と対立する指定暴力団神戸山口組の中核団体「山健組」の最高幹部が、神戸市内の商店街で山口組組員に刺される殺人未遂事件が起きている。県警は抗争事件の可能性があるとみて調べる。

 現場は、JR山陽新幹線の新神戸駅から約100メートル北側にある住宅街。

2019/8/21

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(9月22日)

  • 28℃
  • 24℃
  • 70%

  • 27℃
  • 19℃
  • 70%

  • 30℃
  • 23℃
  • 50%

  • 27℃
  • 21℃
  • 60%

お知らせ