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山口組分裂騒動

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特別警戒所の建設工事が始まった淡路市の市有地。●友会事務所(奥)を見渡せる=淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」
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特別警戒所の建設工事が始まった淡路市の市有地。●友会事務所(奥)を見渡せる=淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」

 指定暴力団神戸山口組に対する監視を強化するため、兵庫県淡路市志筑にある同組の本拠地近くに兵庫県警が「特別警戒所」を設け、4月にも開所させることが1日、関係者への取材で分かった。拠点を活用して巡回の回数を増し、対立が続く指定暴力団山口組との衝突を抑え込む方針だ。

 神戸山口組は直系団体「●友会」事務所を本拠地とし、全国の直系組長らが毎月のように集まって「定例会」を開いている。昨年4月には厳しい規制が及ぶ指定暴力団となったが、以降も直系組長を増やすなど一定の勢力を維持しており、不安を募らせた地域住民らは同年10月に「暴力団追放淡路市民の会」を結成した。

 特別警戒所は俠友会事務所の北西側に隣接。淡路市が昨年取得した約590平方メートルの土地を県警に無償で貸し出し、県警が現在、建設工事を進めている。宿泊設備を備えているため24時間の警戒が可能で、4月以降は捜査員が随時立ち寄り、組員らの動向に目を光らせる。

 同市の担当者は「警戒所は市民にとって心強い。開所を機に市民の会と追放運動を盛り上げ、立ち退きを実現したい」とする。

 県警は昨年8月、神戸市灘区の山口組総本部前にも同様の特別警戒所を開設している。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/2/2

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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