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山口組分裂騒動

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室内が荒らされた山口組系暴力団事務所を警戒する警察官=20日午前8時53分、神戸市須磨区妙法寺
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室内が荒らされた山口組系暴力団事務所を警戒する警察官=20日午前8時53分、神戸市須磨区妙法寺

 20日午前3時50分ごろ、神戸市須磨区妙法寺、指定暴力団山口組の傘下組織「湊興業」の事務所内が荒らされているのを、警戒中の警察官が見つけた。同組織は山口組組長の出身母体、弘道会系の団体。兵庫県警は山口組の分裂が背景にあるとみて、建造物侵入や器物損壊容疑で捜査している。

 須磨署によると、事務所は鉄筋コンクリート2階建て。南側の窓格子が外され、窓ガラスが割られていた。1階事務所の食器棚が倒され、室内に食器が散乱し、事務所外壁の防犯カメラ用のモニター4台が何らかの道具で突き壊されていた。

 同署によると、同日午前2時15分ごろ、警戒中の警察官が異常がないのを確認。同3時半前には事務所のドアが開き、室内の明かりが付いていたという。

 現場は山陽電鉄板宿駅の北約1・5キロの住宅街。19日未明には、神戸市中央区の暴力団神戸山口組傘下組織の事務所付近にダンプカーが突っ込む建造物損壊事件が起きている。

2016/3/20

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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