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山口組分裂騒動

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兵庫県警などが司法手続きによる使用制限を目指す山口組総本部=神戸市灘区篠原本町4
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兵庫県警などが司法手続きによる使用制限を目指す山口組総本部=神戸市灘区篠原本町4

 全国最大の指定暴力団山口組が神戸市灘区に構える総本部について、兵庫県警などが司法手続きによる使用制限を目指す方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。使用差し止めを求める仮処分の申し立てに向けて住民らとの協議を検討している。2015年8月以降、山口組をはじめ分裂した3団体の対立が続く中、「巻き添えになりかねない」などと不安の声が上がっており、活動の抑制を目指す。

 県警などによると、山口組総本部は1963年、3代目組長の自宅として使用が始まり、85年からの山一抗争では組織の活動拠点になった。名古屋に拠点を置く「弘道会」出身の6代目組長が05年に就任後も神戸に総本部を置いたままで、全国の直系組長が集まる「定例会」を月1回のペースで開いている。

 関係者によると、13年施行の改正暴力団対策法で導入された「代理訴訟制度」を活用し、住民に代わって暴力団追放兵庫県民センターが原告として申し立てるという。認められれば組員らの立ち入りが禁止され、会合などが開けなくなる。

 今年10月には暴力団員が指定暴力団神戸山口組の本拠地(淡路市)を使うのを禁じる仮処分を神戸地裁が決定しており、山口組の総本部についても一定数の住民要望があれば認められる可能性が高いと判断。県警は住民らの不安解消や訴訟の支援などに力を入れるという。

 2年前の山口組分裂以降、抗争トラブルが続発し、今年9月には神戸市長田区で、神戸山口組と対立する暴力団任侠山口組の組員1人が射殺された。神戸山口組の使用禁止で地裁は「銃撃事件などが発生することが十分に予想され、住民に危害をもたらす恐れがあることは明らか」とした。

 山口組は10月、総本部でハロウィーンの日にお菓子を子どもに配るなど懐柔策とみられる動きも見せている。追放運動を進める「灘区を明るくする区民運動連絡協議会」のメンバーは「排除したいという気持ちは強く、声をまとめて機運を高めたい」としている。

 【山口組の分裂】2015年8月27日、指定暴力団山口組から直系13団体が離脱し「神戸山口組」を結成した。双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に対立抗争状態と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は、山口組約5200人、神戸山口組約2600人。17年4月にはさらに神戸山口組内で一部組長らが離脱して「任●団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明。警察庁は「神戸山口組の内紛」とみており、構成員数は不明。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/12/9

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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