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山口組分裂騒動

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押収したバイクを調べる捜査員ら=29日午後、葺合署
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押収したバイクを調べる捜査員ら=29日午後、葺合署

 神戸市中央区で指定暴力団山口組系組員(51)が銃撃された殺人未遂事件で、兵庫県警葺合署捜査本部が2台目のバイクを押収したことが29日、捜査関係者への取材で分かった。犯人が追跡をかわすため、銃撃の際に乗っていた黒いバイクから乗り換えた可能性があり、捜査本部が関連を調べる。

 捜査関係者によると、新たに押収したのは白いスクータータイプのバイクで、現場から約2・5キロ南西にある同市中央区内の病院駐車場で見つかった。

 捜査本部は23日、銃撃の際に使われた可能性がある黒いバイクを現場の約600メートル南側で押収。捜査関係者によると、犯人と特徴が似た何者かが、別の白いバイクで幹線道路を南西に走る様子が周辺の防犯カメラに残っており、捜査本部が行方を捜していた。

 事件は21日午後6時15分ごろ、山口組最大勢力「弘道会」の拠点建物前で発生。同会傘下組織の組員が車を止めたところ、黒いバイクの犯人に腹や脚などを撃たれ、重傷を負った。

2019/8/30

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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