連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂した暴力団神戸山口組(本拠地・淡路市)が15日、指定暴力団として官報に公示され、暴力団対策法に基づく規制対象となることが決まった。両団体が絡む衝突は一時鎮静化していたが、指定の効力が生じるのを前に再び続発。兵庫県警は規制を積極的に活用して抗争を防ぐ。

 捜査関係者によると、両団体は3月以降、傘下組織に「返し(報復)はするな」などと指示したとされる。神戸側の指定後に抗争が激化すれば、より厳しい規制が及ぶ「特定抗争指定暴力団」に指定される可能性があるためとみられる。実際、3月29日に京都市で組事務所への発砲事件が発覚して以降、全国的に目立った衝突はなかった。

 兵庫県公安委員会は今月7日に神戸側の指定を決定。官報の公示手続きを残すのみとなっていたが、にわかに衝突が頻発している。

 分裂との関連は不明だが、11日には神戸側が本拠地とする淡路市の事務所に乗用車が突入。12日に長野県や大阪市でも事務所への発砲やインターホン損壊事件が発覚した。13日は北海道の神戸側組織の会長宅に瓶が投げ込まれた。

 “報復禁止”の指示後も続く事件に、県警の捜査員は「組織の統制が崩れている可能性がある」と指摘。別の捜査員は「事件は『自作自演』との情報もあり、容疑者を早く逮捕して背景を調べるしかない。暴対法の規制を積極的に活用し、県民の安全を守る」と語る。

2016/4/14