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学園リポート

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車いすを利用する学生らに貸し出されている布担架「救い帯」=西宮市上ケ原一番町、関西学院大西宮上ケ原キャンパス
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車いすを利用する学生らに貸し出されている布担架「救い帯」=西宮市上ケ原一番町、関西学院大西宮上ケ原キャンパス

 関西学院大(兵庫県西宮市)では、障がいのある学生が他の学生と同様に修学できるよう、支援体制の構築を進めている。支援を担うのは、2011年に設置された「総合支援センターキャンパス自立支援室」だ。同室では職員と共に、250人を超える学生サポートスタッフが活動。障がいのある学生一人一人のケースに合わせ、情報の確保や教室間移動の支援を行う。

 その支援室が19年度、主に車椅子を利用する学生を対象に、市販の布製担架「救(すく)い帯(たい)」の無償貸し出しを始めた。救い帯は講義中に地震や火災が起きた際、階段での避難に使われる。使い方は簡単で、対象の学生に救い帯の中央へ座ってもらい、支援者2人が両脇の持ち手で持ち上げる。普段は折り畳み、車椅子のポケットに入れて携帯できる。

 同室の救い帯には、緊急時でもスムーズに使えるよう独自の工夫も。救い帯をどのように使えばいいのか、座る部分などを示した目印が布に加えられている。これは事前講習の際に出た学生の声が基になっている。

 シンプルで安定感のある救い帯は、障がいのある学生や支援者からも好評だ。現在は三つのキャンパスで、計4枚が貸し出されている。今後も学生からのニーズ次第で、同室は貸し出す枚数を増やす予定だという。

 災害時に特別な配慮が必要なのは、障がいのある人だけではない。来年には、56年ぶりの東京五輪・パラリンピックが開かれる。国際化はより進み、各地で外国人観光客も増えるだろう。私たちは今まで以上に、あらゆる立場の人を想定し、災害に備えなければならない。(関西学院大文学部4年・伊丹聡一朗)

2019/6/12

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