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学園リポート

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 10月1日、消費税率が8%から10%に引き上げられた。政府は増税と同時に「軽減税率制度」を導入し、飲食料品などの税率は8%に据え置いた。キャッシュレス決済で支払った消費者に対しては、支払金額の最大5%を還元する「キャッシュレス還元制度」も併せて導入。結果として、その場で支払金額がわかりにくい複雑な制度になった。

 9月30日の夜、筆者はJR大阪駅で電車を待っていた。「増税の前後で、商品の値段は本当に変わるのだろうか」。ふと浮かんだ疑問は、その場で解決するしかない。増税前の30日午後11時59分と、増税後の1日午前0時1分に同じ店で同じ商品を購入し、レシートを比べてみた。

 近くのコンビニで購入したのはカルビーの「プロ野球チップス」だった。本来なら食品は軽減税率の対象だが、この商品は対象外。付属の「選手カード」自体に価値があり、食品部分の価格が全体の3分の2を下回るためだ。

 まずは商品の値段を見てみる。増税前のレシート=写真左、一部を加工=は、97円。増税後のレシート=同右=では、99円。しかしキャッシュレス決済で支払ったことにより、2%の還元を受けることができた。そのため実際に支払った金額は98円だった。

 今回の制度を完全に理解している消費者は少ないはずだ。もしレシートをもらっていなければ、値札とは異なる支払金額に納得できただろうか。手元に残った2袋のプロ野球チップスを食べつつ、この制度の意義を考えていた。

(関西学院大商学部4年・中村達彦)

2019/11/13

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