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学園リポート

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 甲南大学の文学部には、「デジタル・ストーリーテリング(DST)」について学ぶ「創作過程論」という授業がある。学生が自分の経験を振り返りつつ、短編映像制作の一連の過程を体験するという内容だ。2021年度には、コロナ禍での生活や部活動などをテーマにした多彩な作品が並んだ。

 授業では、メディア技術発展の歴史や著作権など、映像制作に必要な知識を学んだ後、小グループに分かれて作業に取り組む。コロナ禍において、文系学部ではオンライン講義が主体になっているが、創作過程論では大学の機器を使い、実践的に進めていく。

 担当する松川恭子教授によると、この授業を始める背景に個人的な体験があったという。かつて、自身の研究に関わるインドの人々とデジタル・ストーリーテリングに取り組んだところ、インド社会の流れを深く体感できたそうだ。

 この授業の長所については「映像を通じ、学生の普段は見えない側面が浮かび上がる。また少人数の授業なので、それぞれの個性も見えてくる」と話す。学生が互いに協力しながら制作できるよう、心掛けているという。

 さらに、今後は「DST作品を通じ、日本とインドの学生をつなぐことができるようなプロジェクトを実現したい」との意欲も持っている。

 (甲南大学文学部3年・山下絢加)

2022/4/13
 

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