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学園リポート

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むすび塾の活動を伝える河北新報社の公式サイトの記事
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むすび塾の活動を伝える河北新報社の公式サイトの記事

 東日本大震災から11年になるが、震災が残した教訓を共有しようと、「むすび塾」の取り組みは続いている。仙台市に本社がある東北地方のブロック紙・河北新報社が2012年に始めた防災ワークショップで、14年からは神戸新聞社など全国の地方紙との共催も展開している。

 塾では多様な年代や職業の人が活動し、障がい者や、ペットのいる世帯などに向けた独自のハザードマップを作ったり、乳児と母親が過ごしやすい避難所について意見交換したりするなど、幅広いテーマを取り上げてきた。全国各地を結ぶオンライン企画もあり、昨年には津波を体験した学生が当時の避難経路をたどり、教訓をつなぐことの大切さを発信。高い関心が寄せられた。

 現在の課題は、震災を経験していない子どもたちに、どのように伝えていけばいいのか-ということだ。阪神・淡路大震災の場合、発生から27年が過ぎたが、地元の人々やマスメディアなどが、震災を知らない世代にも記憶を継承しようと、さまざまな努力を続けている。

 むすび塾はこれまでに100回以上開催され、今後も長く活動が続くだろう。私は仙台市出身なのだが、自分たちのように東日本大震災を経験した若い世代の行動が、ますます重要になるように感じている。(甲南大学文学部2年・泉さくら)

2022/3/9
 

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