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学園リポート

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 関西学院大学新聞総部が体育会所属の学生を対象に実施した更衣室に関するアンケートで、回答した45人の約9割が「部活動前後の着替えで更衣室を使ったことがない」とした。理由としては「練習場所との距離が遠いから」が31%と最多で、「場所がわからない・初めて知った」が20%。学生が更衣室利用に消極的な実態が浮き彫りになった。

 更衣室を使わない理由としては「新型コロナウイルス感染への不安」を挙げる学生もいた。だが、服の置き場所として更衣室を使えないこと、付設のシャワー室が使えないこと-に落胆する声が多かった。

 コロナ禍を受け、関学大は2020年度以降、更衣室の利用時間や人数を制限してきたが、今年5月に緩和。空気中の二酸化炭素濃度を測る機器を設置し、コロナ禍以前のように、いつでも鍵を借りて、何人でも利用できるようになった。

 しかし、取材の結果、コロナ禍に関係なく、更衣室を使う部活と学生は限られていることが判明した。

 以前は更衣室を使っていた硬式野球部の柏尾奏汰さん(21)は、コロナ禍で部のルールが変わり、グラウンド近くで着替えるようになったという。一方、合気道部の女子学生(22)の更衣場所は道場か近くのトイレ。「平日は空きコマに練習があり、鍵を借りないと使えない更衣室で着替えていたら授業に間に合わないことがある」と更衣室の使いづらさを口にした。

 関学大スポーツ振興・統括課課長補佐の椿本伸明さん(43)は「更衣室の数がそもそも少ないことは把握している。ただ、コストがかかるため、更衣室の数の問題に着手できていない」とこぼした。

 (関西学院大学社会学部3年・吉永美咲)

2022/8/10
 

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