連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

学園リポート

  • 印刷

 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の影響を受け、関西学院大学では、4年間在学する正規留学生900人のうち、およそ3割近い約220人の留学生が入国できずにいる。そのうち100人ほどは入国を希望し、現在入国に向けて動いているが、残る中には休学中の学生も多いという。留学生の対応をする職員も、オンラインイベントを開催するなど知恵を絞ってきたが、手探りが続く。

 昨年2月には、入国できていない留学生に対して、オンラインでイベントを実施。「バーチャル京都ツアー&学生交流イベント」と題し、京都の観光スポットを紹介したり、国内の学生とキャンパスライフについて話したりした。参加者からは「留学への熱意が低下していたが、意欲が高まった」「留学生の置かれた状況を理解しようとする大学の姿勢が感じられた」といった感想が多く寄せられたという。

 留学生の対応をしている国際連携機構の担当者は「留学生たちは、日本での日常や授業内外での友人との交流が失われた、と感じている。絶望感や孤独感を受け止めることはできても、実際にできる支援は多くない」と声を落とす。

 政府は5月末までに留学生の入国を完了させたいとしているが、関学大では難しいと予測する。待機している留学生は全国でおよそ15万人に上るが、日本に入国できるのは留学生以外も含めて1日1万人にとどまるからだ。

(関西学院大学社会学部3年・林昂汰)

2022/4/13
 

天気(9月6日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 10%

  • 35℃
  • ---℃
  • 10%

  • 35℃
  • ---℃
  • 10%

  • 36℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ