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学園リポート

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大阪で開かれるコミュニティー大会「戦神白虎」に出場する生茶々さん(右下)=大会主催者提供
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大阪で開かれるコミュニティー大会「戦神白虎」に出場する生茶々さん(右下)=大会主催者提供

 「共に高め合う仲間がいたからこそ成長できた」と感謝の言葉を口にするのは、関西学院大学理学部2年の田口幸来さん。マリオやピカチュウなど任天堂のキャラクターが勢ぞろいする人気対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)」シリーズをプレーする大学のサークル「ルナブラ」で代表を担い、生茶々(なまちゃちゃ)の選手名で活動する。

 小学生の頃、友人に勝てずに一度は投げ出した。ただ、負けず嫌いで高校2年の時に新作の発売と同時に本格的に始めた。続けるうちに、同じキャラクターを使っても人によって戦い方が異なるという魅力に気づいた。「戦い方でその人が歩んできたものが分かる気がする」。対戦の奥深さを知り、とりこになった。

 オンラインでは毎日のように対戦。対面でも週1回程度は大会に向けた対戦会やコミュニティー大会に参加する。スマブラでつながった人も多い。年齢や地域もばらばら。ゲームをしなければ出会うことのなかった人もいた。仙台に住む人の家に泊まり、一緒に大会に出たこともあった。

 サークルの仲間約50人との練習が上達につながった。コツコツと練習を重ね、目標だったコミュニティー内レーティングで上位約10%内の順位をサークルで初めて達成。メンバーも次々と続き、自分のことのようにうれしかった。大学間で競う「スマサーリーグ」では春季下位リーグで初優勝。秋季上位リーグでも春季リーグ3位の大学に勝利し順調に滑り出した。ゲームを通して切磋琢磨(せっさたくま)できる関係があることを喜びつつ、コントローラーを握る毎日だ。

 (関西学院大学文学部3年・柴崎辰徳)

2022/12/14
 

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