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神院大 「英語×防災」授業 実現訴え

2023/02/08 14:28

 神戸学院大学現代社会学部の社会防災学科1年生による「スーパープレゼンテーション大会」で、日本語が分からない外国人に向けた「英語と防災を組み合わせた授業」の実現へ意欲を語った真砂玲生(まさごれん)さんが優勝した。

 この大会は、同学科1年生90人が夏休みに行った防災調査をゼミで発表し、各ゼミの最優秀者5人が教授と全学生の前で発表するもので、昨年末に開かれた。真砂さんは、今後必ず発生すると言われる南海トラフ巨大地震について授業で学んでいた頃、在留外国人が増えているというニュースに触れ、日本語が分からない外国人に向けて防災情報を発信する必要性を感じて調査を始めた。

 卒業した高校の後輩112人に「どんな教材を使えばいいか」などについてアンケートを実施。また学内の外国人教諭らにもインタビューし、「講義形式より意見を出し合えるグループ形式の授業がいい」と助言を受けた。

 調査を続ける中で見えてきたのは、教える側も受ける側も「親しみやすく、遊び感覚で学べる教材を望んでいる」ということだった。大会では、防災に興味がない人や言葉が通じない人も一緒に楽しめるゲームの必要性を訴え、見事優勝。大勢を前に緊張したという真砂さんは「これで満足はしていない。卒業するまでに必ず実現させたい」と決意を口にした。

 今後はさらにデータを収集し、具体化を進める予定という。外国人に寄り添う防災授業をするため、オンライン英会話などで語学力を磨くことにも力を入れている。

 (神戸学院大学現代社会学部1年・安福瑞希)

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