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学園リポート

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寮に帰る途中のシングさん
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寮に帰る途中のシングさん

 マレーシア出身のシング・カイ・イングさん(22)は、関西学院大学(西宮市)で学ぶ留学生だ。中国の復旦大学で広告制作やマーケティングなどを専攻し、昨年9月から1年間、日本語とビジネスを勉強している。

 暮らしているのは、学生寮の一つ「清風寮」。日本語に接する時間を増やしたいと、多数の留学生が滞在する国際学生寮ではなく、日本人が主体の清風寮を選んだという。

 授業の合間には友人と談笑し、図書館で課題に取り組む。日が暮れると帰宅。寮には共用のキッチンがあり、寮生と一緒に料理を囲む日もあるそうだ。

 思い出に残る一品は「チヂミ」だという。「ドイツからの留学生たちとたこ焼きを作る予定だったが、機器が古くて失敗した。代わりに友人が作ったチヂミが絶品だった」と笑顔を見せる。

 当初は門限があることに戸惑ったが、今では日本での暮らしになじんでいる。2月には西宮市内で開かれた食料提供会「にしのみやつながるフードパントリー」に、ボランティアとして参加。主食や菓子類、マスクなど物資の分類を手伝った。「寮長に誘われて参加した。今後も積極的に、地域に密着したボランティア活動をしたい」と意欲を語る。

 春休み中も授業があるが、京都や広島を観光したいと話す。4月には「同じ寮のドイツ人留学生と日本のロックバンド『back number』のコンサートに行く予定。とても楽しみ」。充実した日々を送っている。

 (関西学院大学文学部2年・上田帆乃佳)

2023/3/8
 

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